2006年02月19日

小笠原 仰天58メートルループ(スポニチANNEX)

小笠原が歴史的スーパーゴールを決めた。日本代表は18日、静岡スタジアムで行われた国際親善試合キリン・チャレンジカップでフィンランド代表と対戦し2―0で快勝。W杯イヤー初勝利を挙げた。1―0の後半12分には、MF小笠原満男(26=鹿島)が、日本代表史上最長となる約58メートルの超ロングシュートを決めて、4万大観衆の度肝を抜いた。小笠原は後半3分のFW久保竜彦(29=横浜)の1年8カ月ぶりのゴールもアシスト。厳しい司令塔争いの中で強烈にアピールした。

 滞空時間4秒、4万人の観衆が大きな美しい放物線に見とれた。後半12分、自陣センターサークル付近でボールを持った小笠原は58メートル先のゴール、そしてGKの位置を一瞬で見極めた。右足を振り抜く。意表を突かれた弾道にGKは慌てて後ろに戻ったが、後の祭り。ボールは余韻を残すようにゆっくりとゴールマウスに吸い込まれた。

 「ミスキックです」。普段はおとなしい男もジーコジャパン99ゴール目、しかも公式記録こそないが、日本代表史上最長となる芸術弾におどけてみせた。しかし、決して偶然のゴールではない。続けた言葉が真実だ。「狙ってました。前半からGKが気になっていた。ジーコには試合前に出てくるから狙ってみろと言われていた」。相手には想定外でも背番号8には想定内のことだった。

 アドバイスを送ったジーコ監督が誰よりも才能を高く評価している。鹿島で出場し始めた2年目からスキあらばGKの頭越しのシュートを狙う小笠原の姿勢に、当時鹿島TDだったジーコ監督は「おい。今のシュートを見たか」と驚きの声を上げた。01年天皇杯鳥栖戦でも50メートルループ弾を決めたが、今回はそれを上回った。試合後、指揮官はは「オレはペナルティーエリアの外から打てとは言ったが、そんな後ろから蹴れとは言っていない。半分はオレのゴールだ」と創造性と視野の広さをあきれ顔で祝福した。

 そして会見では「70年代のペレ、マラドーナもマラカナン(スタジアム)でバーに当てたことがあるが、どちらも決めた記憶はない。テレビ関係のみなさんには日本にもこんなことができる選手がいるということをどんどん世界に流してほしい」と上機嫌で訴えた。

 W杯イヤーの小笠原は年明けから目の色が違った。1月3日からウェストハムの練習に参加し、帰国後も休まなかった。宮崎合宿では基礎体力を測るVMAテストでトップの数字を出した。「メンバーに選ばれるだけでは意味がない」。苦しい練習で追い込んだのはドイツのピッチに立つため。今冬の欧州移籍を目指してきたが、メッシーナの誘いは断り、慣れ親しんだ鹿島残留を決めた。

 結果、体は切れが増し、凄みも増した。後半3分には久保のゴールを右からの低いボールでアシスト。高さはあっても足元の弱いフィンランドの急所を突く老かいさも見せた。22日のインド戦を経て、28日には欧州組も加わるボスニア・ヘルツェゴビナ戦が待っている。「きょうは何としても勝ちたかった」。司令塔を争う中田、中村らに派手な挑戦状を叩き付けた。

http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2006/02/19/01.html
posted by 偏 at 07:55| NEWS