2006年11月04日

鹿島アウトゥオリ監督、進退かけ決勝(日刊スポーツ)

鹿島のパウロ・アウトゥオリ監督(50)が、自らの進退をかけて決戦に臨む。3日のナビスコ杯決勝で、千葉と対戦。2日、カシマスタジアムでの最終調整前に3日間で計265分間のミーティングを行った。相手を徹底分析する一方で、選手たちに結果次第では監督を辞任する覚悟で臨むことを示唆。クラブ史上10個目のタイトル獲得へ奮起を促した。

 進退をかけて「10冠」に挑む。アウトゥオリ監督の決意が、選手へのこれ以上ない激励の言葉になった。決勝前のミーティングで、指揮官は「鹿島で指揮を続けるのか、他へ移るのか。プロとして、てんびんに掛けるのは当然」と言い切ったという。背水の陣で臨む監督の決意表明だった。

 1年契約の就任1年目。クラブ側は長期的な指導を希望して、先月中に来季続投を要請した。しかし、監督は保留した。決勝戦の結果を受けて、6日以降に再度話し合うことになった。ナビスコ杯決勝前に4連敗でリーグ優勝の可能性は消えた。昨季、サンパウロを率いて世界クラブ選手権で優勝した自負がある。ナビスコ杯に自分のすべてをつぎ込み、チームの転機にするつもりだった。

 開幕前からブラジルや欧州のクラブから監督就任の打診を受けたが、頑として応じなかった。「監督はクラブの歴史や周囲の優勝への期待を十分に理解している。それだけに、ナビスコ杯にかける思いも強い」と鹿島幹部は話す。ジーコやレオナルドら母国の英雄も愛してやまないクラブを託された責任がある。「私は10冠を取るために就任した。再び常勝となるための第1歩が、今回のタイトルになればいい」。ストレートな言葉に、思いを込めた。

 DF内田やMF増田ら若手を積極的に起用してチームの課題だった世代交代を促進した。この日の練習後、決勝メンバーを19人に絞り込んで都内へ移動した。鹿島一筋で9冠すべてを経験している実績を承知の上で、MF本田主将を外した。過去の栄光に実績を加えるだけではなく、新たな時代へ引き継ぐ戦いへ。若き名将が挑む。

http://www.nikkansports.com/soccer/p-sc-tp0-20061103-112064.html
posted by 偏 at 08:27| NEWS