2007年12月02日

10冠導いたオズの魔法…J1第34節(報知)

◆J1第34節 鹿島3―0清水(1日・カシマ) 鹿島が9連勝で2001年以来6年ぶり5度目のリーグ制覇を果たした。

 走り出していた。56歳の鹿島・オリヴェイラ監督はピッチを飛行機ポーズで駆け回り、ガッツポーズとともに雄たけびを上げた。何度も、何度も拳を握りしめた。「興奮でおそらく一晩中眠れないと思います。この喜びをかみしめたい」3度宙を舞うと、もう涙が止まらなかった。

 就任1年目にしてリーグ制覇へ的確な采配で導いた。開幕5試合未勝利と出遅れ、優勝が絶望視された中でも「サッカーは何が起こるか分からない」と訴え続けた。選手の士気が下降気味と見るや、好プレー集、過酷な走り込みをする姿を集めたイメージビデオを流し、メンタル面をコントロールした。

 不調のMFダニーロは春先で先発から外し、けがで長期離脱したDFファボンの穴にはベテランのDF大岩を起用。紅白戦ではサブ組にも目を光らせ、得点を重ねる19歳FW佐々木を起用したり、残り3試合となった柏戦では「練習で頑張っていた」MF船山を初先発させた。実績、国籍は持ち込まず、若手の登用、ベテランの融合で、調子のいい11人を見極めピッチに送り出した。

 先発起用できる助っ人はマルキーニョスだけで、A代表もいない日本人中心のチーム。それをカバーしたのは徹底した体調管理だ。毎日の練習後、全選手に体重を記入をさせ、就寝する際にも一部選手に心拍計をつけさせた。8月の夏季合宿を過ぎると「体調を考え、必要ない」と走り込みを一切させなかった。

 ブラジル時代に若手だったFWカカ、ロビーニョを育てた手腕。2000年にコリンチャンスをクラブ世界一に導いた“オズの魔法使い”は「この仲間たちを誇りに思う。我々は歴史に名を刻んだ」。今までの小さな9つの星が、鹿島ブランド再生の証しとして来季は1つの「ビッグスター」となって、ユニホームに刺しゅうされる。

 鹿島・大東和美社長「1%の可能性でも全力投球する、最後まであきらめないという気持ちが選手だけでなく、我々スタッフを含めてあった。優勝経験者はヤナギ(柳沢)、ミツオ(小笠原)らがいるけど、若い選手にも刺激になって、自信になった。最後の最後に勝ってドラマは起きました」

 ◆逆転優勝めも 1シーズン制では2005年優勝のG大阪が記録した勝ち点差12が最大。第11節で首位鹿島と12差の6位だったが、第22節に逆転。最終的に1差の中に5チームが入る接戦を制した。
チェアマン肩すかし

http://hochi.yomiuri.co.jp/soccer/jleague/news/20071202-OHT1T00108.htm
posted by 偏 at 22:11| NEWS