2007年12月23日

J1王者の鹿島はホンダに苦戦も…柳沢のゴールで4強決める(サンスポ)

天皇杯準々決勝(22日、ユアスタ)J1王者の鹿島はJFLのホンダFCに1−0辛勝。移籍が決定的となっている主将のFW柳沢敦(30)が延長後半5分、貴重な決勝ゴールを決め、今季2冠へ「あと2」とした。



 仙台の夜空に柳沢コールがいつまでも鳴り響く。J1王者の面目を保つ主将の一撃が、粘るホンダFCを下した。

 この日も後半途中からの出場。そして0−0の延長後半5分だった。ペナルティーエリア内でMF本山のパスを受けたFW興梠がヒールパス。絶妙のタイミングで走り込んだ柳沢が右足で押し込んだ。8日の5回戦・甲府戦に続き、2戦連続となる延長戦での決勝弾。「本山のいいパス、興梠の完ぺきな落としからいい流れでゴールできた」と笑顔を浮かべた。

 「柳沢の特長は機動性。スペースを見つけて使う動きとクレバーさ、あの時間は柳沢の動きが生きると思っていた」というオリヴェイラ監督の期待に応え、チームを2年連続の4強に導いた。

 試合後、「クラブ、サポーターへの愛情は人一倍強いと思っている。ただ選手としてこれから考えないといけないことがある。選手として判断を出したい」と柳沢。シーズン中のため明言こそ避けたが、移籍を否定することはなかった。

 今季は左足骨折などもあってリーグ19試合5得点。シーズン後半は日本代表候補に選出されたFW田代の控えに。大逆転でのリーグ優勝にも「オレは何もしていない」と心の底から喜べなかった。現役では唯一チームの10冠にかかわっているが、選手として「チャレンジ」という言葉が頭から離れなかった。

 前日21日にはオリヴェイラ監督と話し合い、「これからもチームをサポートしてほしい」と残留要請を受けている。この日もスタンドには「いつまでもどこまでも共に俺たちのヤナギ」「来年もキャプテンは柳」「行くなアツシ」などのメッセージが掲げられた。

 クラブ、サポーターが一体となって残留を求めている。それでも柳沢は「いままで手助けしてくれた人たちの気持ちや、いろいろなことを含めて考えたい」と話すにとどめた。現時点で正式なオファーが来ているのは京都だけだが、「(他クラブの)話を聞いた上で判断したい」と、今後の見通しを語った。

 一時は引退も考えた男の決意は固まっているが、「いまは天皇杯に集中したい」。チームを優勝に導き、有終の美を飾るつもりだ。

http://www.sanspo.com/soccer/top/st200712/st2007122307.html
posted by 偏 at 08:18| NEWS